カラスの心ニワトリ知らず

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ガサガサと頭上で草木をかき分ける音がした。 いつもの青空にいつもと違う幾つかの黒い筋が通って透き通る空を邪魔している。 序でに言うと頭上でした音の正体はよく知る友人だった。なんでこんなとこにいるんだ? 「よぉ、鶏。いいザマだな。」 いつだったかその服暑そうだな!っと笑って言えばグンプクだからなと返された気がする。そんなこんなで久々に会った鴉は今日も今日とて暑そうな黒いグンプクに身を包んで、青空に走った黒い筋に足を下ろした。 「おお!鴉!元気だったか?因みにオレは元気だぞ!」 「......だろうな。」 何故か鴉は呆れたように肩を下ろし、まぁぼちぼちだと息を零した。相変わらず溜息の多い奴め。 一先ず鴉の元へ行こうと然程高くない飛翔能力を披露するべく両腕を広げる。 はっ!?と鴉が間抜けな声を上げた、かと思うとガジャッと音がして飛び上がった筈の身体が地面に叩きつけられた。 「は?!何が起こったんだ?!」 「おい!!大丈夫か?!」 珍しく焦りで声を荒げて此方を除く鴉に、本当に優しい親友を持ったなぁと満足感たっぷりに頷いてやると阿呆がと辛辣な言葉が投げられた。......なんでだ。
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