2、涼子

1/2
前へ
/4ページ
次へ

2、涼子

涼子は、4時間ほど前に浜辺で会った僕と同年代くらいの女性だ。 僕が浜辺で座っていた。 そうしたら綺麗な女性が僕に声をかけてきた。 「どうかされたんですか?」 「いや、何もないですけど。 ただ波が行っては帰ってくるのを見ていたんです。 面白いなあって。」 「何が面白いの?」 「特に理由はないですけど...。」 「あなたって面白い人ね。 私は、涼子。」 「僕は隆介と言います。」 「よろしくね! あなたは誰と来たの?」 「友達です。 涼子さんは誰と来たんですか?」 「私は1人。いいわね。 友達と来れるなんて。」 「涼子さんは友達いないんですか? いいや、居るけどね。 遠くへに行っちゃったの。」 「引越しとかですか?」 「そうね...。」 涼子さんは少し悲しそうな顔して、 気を取り戻すようにこう言った。 「話してばかりじゃつまんないでしょ。 何かして遊びましょうよ。」 「僕は別に構いませんけど...。 何して遊びます?」 「じゃあ、ここからあの黄色いウキが浮いているところまで。 私は泳ぎに自信があるから、あなたは半分の所からスタートでいいわよ。」 そんなに自信があるのかと思いながら、僕は彼女の指示に従った。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加