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ベットの上で膝立ちになり、互いに服を脱がせ合った。時折、見つめ合いキスを交わす。
初めて見る風太の体は、思っていた以上に筋肉が付き、がっしりとしている。
そりゃ、押し倒そうとしてもビクともしないはずだと、日和は内心で嘆息し自身を見下ろした。痩せてガリガリな体。風太とは全然違うその姿に、羞恥が募った。
風太が俯く日和をそっと抱き締める。胸と胸がピタリと重なる。滑らかな肌が心地良くて、日和はその胸元に擦り寄った。
当たり前だが温かい。抱き止めてくれる腕が力強くて頼もしい。こうして身を委ねていることが夢のようで、日和は夢なら覚めないで欲しいと、切実に願う。
「ひよさん」
そっと肩を掴まれ、ベットに押し倒される。覆い被さってくる風太を見上げる。
「好きだよ」
顔が近づき唇を重ね合わせる。深い口付けに、直ぐさま夢中になった。
風太はキスをしながら、日和の体を撫で下ろす。先ほど弄った尖りを、きゅっと摘み上げた。痛みとも快感とも付かない痺れが全身を巡り、日和は身を捩らせる。
「感じる?」
恥ずかしい問い掛けに睨み付けた。だがそれも、尖らせた舌に乳首を突かれ、ちゅるりと吸い付かれて、甘く蕩けてしまう。
「あっ、はあっ・・・んっ」
身悶え逃げを打つ日和を難なく片手で押さえ付け、空いてる手を下腹部へと滑らせ、既に形を変え、先走りでしとどに濡れるそれを掴み撫で下ろした。
「はああっ・・・」
「すごいビショ濡れだ」
日和は羞恥に顔を逸らす。黙れと文句を言いたいのに、口を開けば違う声が出そうで、奥歯を噛み締めた。
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