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「いや、いらんし。転生もしたくない」
「そうでしょそうでしょ! 今回のは全属性のブーストが……は?」
「ん?」
「え、今いらないって言った?」
「言った。いらん。めんどくさい」
オレがそう言い切ると、女神は顔を真っ赤にして震えだした。そもそもコイツは本当に女神なんだろうか?
なんだか神様っぽさに欠けてるような気がする。
「アンタねぇ、前回失敗したからって私の力なめてんでしょ?!」
「いや、そうじゃねえが。何もしたくないだけ」
「あぁもう! 10代のクセにジジイみたいな事言ってんじゃないわよ!」
「ふーん、オレって10代なのか。いくつ?」
「18! ってそこじゃない!」
歳聞いたらキレられた。なんだよコイツ、沸点低すぎ。自分の年齢を聞いちゃうオレもアレだと思うが。
「ともかく、アンタの転生はもう決まった事なの。ブツクサ言わずに復活しなさい」
「マジかよ。そうやって何度も生き返らせるってマズくないの?」
「細かい事はいいの! 面倒くせえガキが」
「あーもう、クッソだりぃ。死んだままでいいじゃんよー」
「うっさい。あと近いうちに、もっとすんごいチート能力持っていくから。そんときは私に感謝しなさいよ!」
「えー、いいよそんなん。平凡に生きさせてくれよ」
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