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「・・・・・・人工知能が行動パターンを予測するってこと?」僕は首を傾げた。
「そういうことだろうな。今から1年後なら、大学の合否が小説の中に書かれているかもよ。それなんてまさに人工知能の得意分野だろ。偏差値よりももっと具体的な数値が出されているよ」周平は遠い目をした。
「受験生が過去に受けた模試の内容と照らし合わせて、得意分野とかを分析して、合否を割り出せるということか」
「出口調査みたいなもんだよ。大学入試の問題を作成している人が既に来年の問題を作り終えていて、パソコンの中にそのデータを入れていたとしたら・・・・・・もう現時点で合否は決まっている」
「でも10万円・・・・・・」僕はため息をついた。
「高いな・・・・・・学割あればいいのに」周平もハンバーガー臭いため息をついていた。
「バイトでもするか」と僕は提案した。
「アホか。大学の合否が知りたくてこの時期にバイトなんて始めたら、不合格と小説に書かれるに決まってるだろ」
「それもそうだな」
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