第16章 与えられた運命

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「・・・行き当たりばったりな直観で始めたことだった。だから、どうなるのか俺には予想がつかなくて、ハラハラしていたんだ」 「ふうん・・・それで、いつ僕に話してくれる予定だったの?」 「とにかく時間が必要だった・・・そのうちに、とは思っていたけど。また、アキラの時みたいに行き違いが起きてと二人のどちらも失えないと思っていた」 「ハルナ、ここへおいで」 朦朧としながら、俺のすぐ向かい側にはるなさんが座るのが見えた。 「とうや!熱があるのか?」 髪を触られ、はるなさんの大きな手が額に触れた。 「さすがに、さっきのは量が多すぎたんだろうね。今夜から三日間ぐらいは、とうやにとったら試練だね」 「・・・っくそ」 「まぁ、大丈夫だよ。きっと・・・君が守りたい気持ちはすごくよくわかる。僕にだってジンがいる。ハルナにとってとうやがその存在になるっていうなら全面的に協力してあげる。餌が必要ならジンに頼んで用意してもらうこともできる。どうする?」 ハァ・・・・・という重たいため息がすぐ傍で聞こえた。
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