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「俺はこの先、とうやのために餌を獲る」
「君が?・・・はは・・・じゃ、ジンに獲り方教えて貰うかい?彼のテクニックは素晴らしいよ。餌の味も質も最高まで高められるからね」
「・・・頼む」
そんなやり取りを聞きながらも、俺の思考は怠さに崩れ落ちて何も考えられなくて・・・。
二人の手が俺の熱い身体を冷やしながら撫で続けていた。
こんな風に、本当に苦しい瞬間そばにいてくれた人は、
初めてかもしれなくて。
なぜか、俺は泣いていた。
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