第16章 与えられた運命

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「君の中で新しい命が君の細胞を食べているんだ。だから、ちょっと熱が出てくるだろうね・・・。でも、大丈夫だよ。餌ならちゃんとある。抵抗しないで、ちゃんと身を任せた方が良い。ハルナはじっくりと君に変身する準備を施してくれたんだからね。大丈夫、きっと乗り越えられるよ。君にはハルナという強い味方がいるんだから?」 「ゆ・・・きな・・・は?」 朦朧としながら、俺は俺の愛する人を呼んでいた。 ここにはいない彼女を想うと心が痛かった。 「今は自分の心配だけしてなよ」 そして、俺は力尽きるようにそのまま意識を失った。
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