第16章 与えられた運命

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はぁはぁ・・・息が・・・苦しい。 「ナナコは午前中まではここにいたんですが・・・」 ジンが腰に手を当てて仁王立ちするようにして私を見下ろした。 その顔が・・・険しくて・・・息を飲む。 「・・・我々の言うことを聞かない悪い子は、お仕置きをするルールなんです」 高圧的な言い方だ。 続きを言おうとしないのは、私に脅威を感じさせるつもりか。 「そのルールは誰が決めたの?」 私の質問に眉をひそめる男。 「それはもちろん、私です」 「主は?」 「・・・主にはこの部屋の主導権はありません。私が任されています」 「私が言うこと無視したらどんなお仕置きされるの?」 ジンは無表情で私を見降ろした。
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