第16章 与えられた運命

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「そんなに知りたいの?君は淫乱なんだな」 ジンは口の端っこだけを吊り上げるような笑顔を見せた。 目だけは笑っていない。 私の上に被さる様に身を寄せてきて、左腕をベッドに突っ張らせた。 顔が近付き、吐息が頬に触れる距離でにらみ合う。 「・・・ゆきな・・・君は、面白いね・・・君の中に沢山の女を感じる」 凄まれても逃げたくはない。 この化け物にただ好き放題にやられっぱなしではいない。 私は・・・唇を噛んだところから血が滲んだ。 「その匂い・・・お前のフェロモン・・・」 ジンは顔色を変えた。 驚いたように見開いた目が何かに怯えているような・・・ 「ハルナがお前を俺達から隠していた理由はそれか」
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