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険しい顔をしたジンが後退しながらつぶやいた。
「・・・今すぐ脱げ」
冷たく命令される。
「いやだ」
「断ることは許さない。とうやがどうなっても良いの?」
とうやくんのことを引き合いに出されたら堪らない。
私は自分の服を手にかけて脱いでいく。
パーカーを脱ぎ棄て、Tシャツを脱ぎ捨て、ズボンを脱ぎ捨て・・・
その様子をジッと見詰めているジンの顔はまだ険しかった。
ブラとショーツだけになっても顎で「やれ」と指示を受けた。
最後まで脱がないといけないらしい。
ストリップなんて御免だ。
私はさっさと全てを脱ぎ捨てた。
「枕元にある寝巻を着て、脱いだ服を全部よこせ」
ジンは遠巻きから苛立ったように眺めるだけで近付いてはこない。
言われた通りにその寝巻とやらを広げてみると、水色のシースルーのキャミソール一枚だけだった。
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