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一人になるとこの部屋の異様な雰囲気が濃厚になった。
なんだろう。
記憶の中の部屋とは全然違うのに、ここを知っている気がする。
天蓋の天井を見るとなぜか鏡が一面に張ってあって、私がこちらを見下ろしていた。
これは・・・何のために?
それにしても、なんていう破廉恥な恰好をさせられているんだろう。
逃げられないようにしているのかもしれない。
ベッドを調べたけど、特に変わったようすはないみたいだ。
マットレスをはがしてみると、棺桶のような長い箱が置かれている。
開けてみようとしたけど蓋が全く動かなかった。
いよいよ吸血鬼というワードの信憑性が濃く色付いてくる。
不老不死と呼ばれているくせに生存率の低そう。
あの透けるように白い肌とか、人間離れした美貌とか?
自分はその一人から生み出されたクローンだ。
私もとうやくんから見れば、お人形みたいに見えるのかもしれない。
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