第16章 与えられた運命

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ベッドを戻して布団の中に下半身を入れた。 何も履いていないのは落ち着かない。 それに、ちょっと寒い・・・。 この部屋は視る限りではあの出入り口以外は完璧な壁で囲まれている。座敷牢の洋風バージョンなのだろう。 お尻がスースーするのは仕方がないけど、ドアの鍵がどれほど強固なのか確かめておかないと気が済まない。 ベッドから出てドアに駆け寄ってドアノブに手をかけたが、ドアノブ自体が全く動かない。どんなに力任せに押しても引いてもびくともしない。全体重を乗せてもダメだった。 気が済んでベッドに戻る。 退屈だ・・・。 時計もないし、窓もないから時間間隔がわからなくなる。 あれからどれぐらい経ったんだろう?
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