第16章 与えられた運命

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相手の出方がわからないし、殺し方もわからないなら、このまま・・・。なにをされても平気なわけがない。自分のことなら耐えられるとしても、とうやくんが酷い目に遭わされたらと思うと・・・。 どこかで綻びが見つかって打開できれば良いのだけど・・・。 じっとしていると眠くなってくる。 空腹も喉の渇きも感じ始めつつ、私はそのまま眠り込んでしまった。 *-*-*-*-* とうや *-*-*-*-* 熱い。 痛い・・・。 身体中が・・・痛くて・・・辛い。 「とうや」 誰かが俺を呼ぶ。それは鈴の声ではなくて・・・でも、この声が好きだ。
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