第1章

5/5
前へ
/5ページ
次へ
ついに地球に到着しました。とうとう彼と会えるのです。何度この日を夢見たことでしょう。私は大急ぎで彼のもとへ向かいました。彼を見つけて私の胸が高鳴ります。私は後ろからそっと近づきました。彼が私の気配に気がついて振り向きます。彼と目と目が合った瞬間、彼の笑顔が凍りついて、彼は恐怖におののいたのです。 「そんな、どうして?夢の中ではあんなに愛し合ったのに」 「君がシズナであるはずがない。だって、僕がこの手で彼女を殺したんだから」 こうして、私の恋は終わりました。 もしも彼と夢の中だけで会っていたなら、私の恋は今でも続いていたでしょうか? もしも本当の姿で告白していたら……、たとえ彼が殺人鬼でも恋が芽生えたでしょうか。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加