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「超新星って何でしたっけ?」
そのぼくの問いに、竹田さんははっきりと答えた。
「星が死ぬこと」
「死ぬこと?」
「ええ、そうです」
「超がつくくらい、新しいんじゃなくて? できたてほやほやってイメージだけどな」
「それは新星。超新星は、星が自ら爆発して、その営みを終えること」
「そうだったんだ。初めて知った。なんか怖いな。星が爆発したら、全部粉々に砕け散って、何もなくなるんだよね。宇宙から、なくなる」
「そうね、斉藤くん」
ぼくは斉藤くんじゃない。竹田さんは今、きっと小学校で教えた自分の生徒に話している。池の中の水を見ながら。
「黒ね。真っ黒だわ」
「この池が? きれいな水だと思うけどな。透明で魚もいる。水草も生えてる」
「黒よ。宇宙の黒」
「宇宙の黒?」
「斉藤くん、黒は透明なのよ」
「え?」
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