第7章

1/5
前へ
/72ページ
次へ

第7章

       だいたい毎日、黄昏れる。        休みの前の日。いつもならウキウキして当然の仕事帰り。ぼくは仕事でヘマをして、がっつり疲れて気分がだだ下がりだった。        絶対やっとけと言われてた書類作り、忘れてた。  マネージャーにすげぇ怒られた。        あの人はいつもぼくをロクデナシと疑わなくて、テキトーなヤツと決めていて、そんなことは十分わかってたのに、ミスすればすぐ揚げ足取られるから気をつけようと思ってたのに、忘れた。        今日は利用者さんをバスでスーパーに買い物に連れて行く日で、てんてこまいに忙しくて、書類のことなんてすっぽり抜けていた。
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加