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第2章
だいたい毎日、黄昏れる。
ぼくは二十七歳のごく普通の人間だ。生きるために仕事だってしている。しかたなく、だけど。
高校を出て、専門学校に行って、介護の仕事についた。介護業界は今、引く手あまたで就職に困らないという先生の話にそのまま乗っかって。
仕事はあるけど給料はたいしてもらえない、そこのところを教えてくれる人はいなくて、過酷だけれども薄給で、いろんなことが全部仕事で、自分でもそれが仕事なのか、ボランティアなのか、プライベートなのかよくわかなくなってて、ちょっと騙されたような気がしながら、でもほかにやれることもないからここにいる。結構まじめに働いている。まじめと言っても、時々遅刻するけど。
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