3.二十一時の霹靂

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 けれど、たつみが店を出る寸前、レシートとおつりを手渡した瞬間に、たつみが小さく「んじゃ来週ね」と言った。たったそれだけのことで、シローは目の前が晴れ渡るのを感じ、顔を上げ答える。 「――はい!」  その反応にハハッと笑って、たつみはふわふわ頭を揺らしながら店を後にした。
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