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「はい次!……次!」 十番組組長である原田左之助は新撰組で任されている検問の最中である 「左之さん!」 「交代の時間だ」 そこに現れたのは八番組組長、藤堂平助と三番組組長である斎藤一だ 「もうそんな時間か」 原田は隊士達を集めると帰り支度を始める。 「あとで飲み行こうぜ!」 笑顔で言う原田を藤堂と斎藤は無言で見送る 「だーかーら!それじゃあ人数が少なすぎてあんたが危ないだろう」 「でもなトシ、大阪にそんなに連れていったら屯所が隙だらけになってしまうだろう」 「まぁまぁ、二人とも落ち着いてください」 一方屯所では、土方と局長である近藤勇が、今度行く大阪遠征について揉めている。それを仲裁するのは総長である山南敬介の役目である 「大阪には近藤さんと私が行くとして、屯所のことは土方君お願いしますね。それと隊士の人選ですが――――」 山南はまとめるのもうまい。予定よりもはるかに順調に事は進む
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