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俺は、光り輝く通りをとぼとぼ歩いていた。 町中明るいネオンで満たされている。 あの看板なんて、何度見たか分からない。 自然光だったらこうは思わないのかもしれないのだけれど、なんと言うか、光に見飽きた。 「疲れてんのかなぁ、キャンセルしようか?俺」 一人で呟いてみる。 心の中に聞く、なんて、大層なものでもないが。 スマートフォンをタップして、また依頼主の顔を見つめた。 連続アクションドラマの撮影ということだが、この俳優は俺も知らないから、さほど有名ではないのだろう。 いや、俺は常々ドラマなんかを観るタチじゃないけど、あまりに有名だったら、さすがに分かりそうなものである。 アスファルトが基盤となっていることを恐れ、恥ずかしがり、隠そうとしているかのようなブロック群を踏みしめて歩いていく。茶色や、もっと薄い色、様々なレンガが、この地面にははめ込まれている。
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