最上 雛人

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「咲良は早く要さんのところにでも行って要さんの大きなモノでも突っ込んでもらいなよ。で、ぐちゃぐちゃにしてもらいなよ。心も身体も頭の中も」 「んっ!?」 「なっ!? 雛人!? お前っ!? 何、普通な顔して言ってんだよっ!!」 俺は雛人に叫ぶようにそう言って頬を真っ赤にしてフリーズしてしまっている咲良の腕を掴んで立ち上がらせ、雛人との距離を取らせた。 雛人は『二人して初かよ』と言って蒼白い顔をしてクスクスと笑っていた。 「まあ・・・いいや。咲良。要さんによろしく。また遊ぼうって言っといて」 雛人はそう言うと自然と笑んでいた。 「え? あ・・・うん。わかった」 咲良はそう答えてニコリして頷いた。 それを雛人がニヤリと笑った。 コイツ・・・また何か言うな・・・。 「今度はヤろうって・・・」 「黙れっ!! このド変態がっ!!」 俺はそう叫んで雛人の口を両手で力任せに塞いだ。 それを雛人はウザそうにしていた。 ウザそうにされるのは当然のことだけれど最後までその言葉の続きを言わせるわけにはいかない。 雛人は歩く18禁で足のはえた公然猥褻罪なんじゃないかと俺は時々、思う。 本当に捕まらないといいけれど・・・。 「は、ははは・・・。じゃあ俺は行くよ。お大事に。雛人」 咲良は苦い笑みをじんわりと滲ませたまま踵を返すと少し足早に俺たちから離れて行ってしまった。 咲良のその足取りは軽い。 当たり前だ。 大好きな恋人に会いに行くんだから。 「・・・いいな」 ポツリと雛人が呟いた。 雛人のその言葉に俺は大きな溜め息を吐き出した。 そして、俺は雛人に背を向けてしゃがんだ。 それに雛人が『ん?』と声を漏らす。
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