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その後マイケルから組織へ向けて完全に解散宣言が出され、デイヴィスファミリーは事実上崩壊した。
「消えても泣かれることはない……か」
話が終わった後にマイケルが呟いていた。マイケルも何か思うところがあったのだろう。
マイケルと龍は協力して財団をと病院を設立し、献血の推進と、麻薬やアルコール中毒者の支援団体を作るのだと躍起になっている。
これはヴィンセントの言葉に影響を受けたんだと思う。血の清浄化。人間にとっても吸血鬼にとっても良い事だ。
いよいよ、旅立ちの日。
「じゃぁミナ、元気でな」
「あんまり無茶しちゃだめだよ!」
春と龍が笑顔で見送ってくれた。
「うん! 私二人に出会えて本当に良かった! 絶対また来るからね!」
「こっちこそ。ミナには本当に感謝してる。待ってるからな」
「ちゃんと私達が生きてる間に来てよ!?」
「う……がんばる!」
ミナ達は大きく手を振って、いろんなことを教えてくれたベトナムに、別れを告げた。
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