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第2章ケガレル 地と心と涙
俺と白服さんととみたけは昔からとても仲が良かった
むすめん。に入った時もまだ中学生だった俺に2人は優しく接してくれた
それが何より幸せだった。
年月がたちおれは高校を卒業して18歳になった。
最初はメンバーとして優しいお兄さんとして白服さんを好きだったでも、成長してその思いは恋愛的なものへと変わった。
それはとみたけも同じ
あぁまた朝が来た 寂しい寂しい朝が・・・・・・
あ「はぁ昨日の事は夢じゃないんだ」
重い体を引きずるようにして布団から出る 服に腕を通し帽子をかぶるまだ誰も起きてない家の静まり返った階段。一段一段踏み込んで下りていく。
あ「いつもの事なのにすごく寂しい空間に感じる」
毎朝早朝にトレーニングのため家の周りや公園を走るのが俺の日課。外は昨日の雨のせいでしっとりヒンヤリした空気に包まれた
ガラッ 家のドアを開けるとそこに立っていたのは
あ「白服さんなんでここに」
真っ白なワイシャツに黒いズボンそれに・・・赤いスカーフ
し「あおい君に会いたくて」
あっそうだまだ白服さんが俺のモノだった頃教えていたんだった
あえて昨日の事を責めいらず昔よく星を見に行った空き地へ向かった
し「久しぶりだなここ 昔よく来たっけ」
ほらその笑顔だよ俺が一番好きで嫌いな
君の笑顔
あ「何で今頃になって顔出したの?」
し「・・・・・・」
白服さんは黙ったまま下を向く俺の中のなにかががざわめく
きみの困った顔がもっと見たい。きみの焦る顔がもっと見たい。きみの苦しむ顔がもっと見たい。
あ「とみたけとは上手くいってる?」
声のトーンを少し低めて言ってみた子猫に語り掛けるように
し「!っあおい君」
もう何も言わないでくれ君の声を聴くと感情がおかしくなる
し「雨?」
またいいタイミングで・・・バッ
俺は白服さんのからだを地面に押し倒しその上に俺が馬乗りになった
あ「白服さんは俺を捨てたそうだよね?白服さんは俺を愛していないそうだよね?」
し「あおい君ごめんでも、俺にはあおい君しかいないから」
白服さんの目は赤くなっていったきっと雨のせいで分からいないけど泣いているんだろう
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