第2章ケガレル  地と心と涙

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し「ごめん ごめんあおい君 ごめんなさい」 だんだん息が荒くなっていく白服さん。俺だって本当は今すぐこの顔をいつもの笑顔にしてあげたい一言「いいよ」って許してあげたかった。でも あ「今さらなんだよ 散々俺を避けといてあげくに不倫までして」 俺はその白くなめらかな首に手をかけた 俺は涙でいっぱいの目をこじ開けた。そこに見えたのは君の笑顔 あ「何でだよ・・・ さよなら」 全身の力を両手に思い切りかける。苦しそうにもがく白服さん でも、その顔はいつもより悲しげで面影があるすてきな笑顔だった し「ごめん ね」 フッ 白服さんの力が抜けた。でも美しい笑顔だけはそのままだ あ「しろ 白さん 白服!」 もう動くはずのない白服さんの体を引き寄せ抱きしめる。まだぬくもりが残る唇にそっと kissをする。 あ「付き合い始めたときはよくこうやって二人で抱きしめ合ったっけ。俺が風邪ひいたときは付きっ切りで看病してくれて同じベットで寝て。フッ俺が治ったら今度は白服さんに移っちゃって」 はらはら大粒の涙(雨)が降りそそぐ あ「あああああ”あ”あ”ぁぁぁぁぁあ”あ”ぁぁあ”あ”」
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