サルフの嵐

1/24
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ

サルフの嵐

 西暦1618年、中国東北部に住む女眞族(にょしんぞく)(後金)の王ヌルハチが、東アジア最大の大帝国、明王朝に対して、“七大根”(七つの大きな恨み)と称して独立宣言をし、果敢にもこのアジア一の巨木へ挙兵した。  明王朝はこの七大根の宣言と同時に、満洲の拠点、撫順(ぶじゅん)城を後金に落とされた事に驚愕し、この事態に朝廷では、昨今の財政難を押してでも、ヌルハチ討伐軍を編成するべき!と決し、中国全土より徴発した十万の大軍を、ヌルハチ本拠のヘトアラ城へ向ける事とした。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!