第二章 ー 鎌倉 ー
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「このままでは状況は膠着したままじゃ。打開する為の方策は既に考えてある。状況は好転出来ぬやも知れぬが、この膠着した状況は打破出来るだろう」 と、胸中に大きな決意を秘めているように語った。 読者の方々は、鎌倉公方と上杉家の対立の一端を読んでしまったので、その顛末を知りたいと思う人もいるだろう。だから信廣の物語には関係ない話に成ってしまうが、ここでその顛末を簡単に記して置く。
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