第1章 突然の再会に…

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2人で昇降口に入っていくと、 「角村!」 後ろから冬馬が誰かに呼ばれ振り返る。 「あっ、先輩!お久しぶりです。」 「お前、ウチの高校を受けてたのか。全然変わらな いから、すぐに分かった。」 後ろにいたのは、少しヤンキーちっくな…いやいや、かなりヤンキーちっくな男子生徒と、美人ではあるがこちらもヤンキーちっくな女子生徒だった。 校則を明らかに違反した茶髪に、着崩した制服。女子生徒のほうはピアスもしている。 入学早々、お知り合いになるにはかなりハードルの高いカップルだ。 私が冬馬を置いて立ち去ろうとした時、 「お前も南中だろ?」 と、男子生徒に呼び止められた。 私は小さく頷いて肯定の意を示したが、こちらは全く見覚えがない。 「覚えてないか?2つ上の大宮先輩だよ。サッカー 部だった。」 冬馬が小さな声で教えてくれる。 「あぁ、大宮先輩かぁ…。」 私たちが1年生の時に3年生で、サッカー部で、三送会でH楽さんだった…大宮先輩??! わ、わ、わ、わ、私の初恋の先輩?! 「えーーーーーーーーーーーーっっっっ!」 私の悲鳴は辺りに響き渡った。
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