6. 不変と変化

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「……なんか相川さんに話すと、自分が軽くなってくような気がします」 しみじみとした私の言葉を、相川さんは「なにそれ」と笑い飛ばした。 「溜まるに溜まって重くなったものを、相川さんが軽くしてくれるような感じ……です」 「……ねえ、たまーにめちゃくちゃ素直になるそれ、なんなの?」 え。 なんなの、って言われましても……。 「本心ですけど……」 そう言うと、何故か微妙な顔で溜息を吐かれる始末。 いや、そんな顔されても、それ以外に形容できないんだけど。 他になんて言えば……。 不安になりつつも相川さんの言葉を待つ。 「……変な男に目ぇつけらんないようにね」 「はい?」 「いいから、返事」 「え、あ、はい……」 返事を強要され、したはいいものの、なにを言ってるかはまるで理解出来てない。 一人私を置いてけぼりにする相川さんは、楽しそうにふふ、と笑いながら立ち上がる。 「腹減ったんじゃない? なんか食う?」 そう言われてみると、確かに空腹感はある。 素直に頷けば、「ちょっと待ってて」とキッチンの方に向かった。
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