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「その様です、私は今からその船を排除します、エドニス様は待機していて下さい、この先に砲撃用武器があるので、それで…」
「あ、おい!イヴ!?何言ってるんだあんな武器使えるやつなんて町にはいないぞ?おい!」
しかし、イヴは周囲をキョロキョロしながら砲撃用武器に最も近い道程を定めると目の前の窓から飛び出して裸足で走り始めあっという間にエドニスの視界から外れた、慌てたエドニスは後を追う様に港に向かったが、着いた頃にはイヴが対海賊用のロケットランチャーを起動して位置を固定していた、更には倉庫からマシンガン二丁と近接戦闘用のサバイバルナイフを持ち出しサバイバルナイフを口元に咥え両太腿には小型の拳銃二丁、ホルダーに挿してその場で待機している。
海賊の襲来を告げる鐘が町に響き渡るとやっと追いついたエドニスもイヴの姿に硬直し脚が震えた、それでもエドニスは気合を入れイヴの側に近付き手を伸ばすと、さっき宿屋で話したイヴとは別人とも思えるオーラを全身に感じ更には
「エドニス…下がっていて、ここにいれば怪我をしますよ」
イヴの口から先程とは全く違う声を聞き、伸ばしかけた手を引くと砲台を離れた。
『敵船団1初撃後反撃が予想されます、対バリアを発動し対処、10メートルを通過した所で跳躍スキル稼働、船に飛び移りこれを殲滅します、敵戦力はレベルC…予測、初撃で大破した後の戦力はD、オールクリア敵影防衛ラインに間も無く到着、ロケットランチャー発動!全弾目標命中率85%です、同時に飛躍発動20メートルの位置からパワーを全開8メートル付近に着地可能です!』
「目標、予測地点に侵入、ロケットランチャー発射!!」
イヴの声と同時にロケットランチャーが全弾発射され、船に命中した。
「ロ、ロケットランチャーだと…奴らいつの間にそんな技術を…」
四発中三発が船に命中し船は沈まない程度に被弾し業火を上げる
「三発命中!これより船に乗り移り全てを排除します!」
イヴは20メートル後方に下がりクラウチングスタートの様な格好をして加速、エドニスは瞬間彼女の腕を捕まえたがそのまま前人未到の距離を跳躍し、火の手の上がる船まで連れていかれ唖然とする。
しかし
「エドニス、下がれと言ったのに何故?」
「聞かないお前が悪い!」
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