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「うーん……似てないわね」
「よ、よく言われます……あれっ、兄のことご存じなんですか?」
「勿論よ、だってあの子の貴重なお友達だもの」
あの子? ……ああ、お兄ちゃんのことか。
それにしても、信ちゃんのヤツ……。
琴音先生と知り合いだなんて、一言も言ってなかったのに。
「因みにお兄さんのことだけじゃなく、貴女のことも色々と知ってるわよ」
「えーと……例えばどのようなことを?」
「テンパってお酒飲んで、酔っぱらった挙句にあの子のほっぺにキスしたこととか……」
2年前の消したい記憶――。
あの後は散々、信ちゃんと早苗さんに叱られた。
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