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ほら、ねえ、わたしを見て。見て、見て、見て、見て。私と、話をして。私の事を知って。ねえ、ほら。
皆気づいてくれないの。
誰も気づいてくれないの。
私を見て。
独りは寂しいの、つまらないの。ねえ、ねえ、ねえ。
ねえ、わたし、可哀想でしょう?
そうして、少女はこちらを振り返り、笑った。
白いワンピースの胸元を、赤く染めて。
痛いのよ。痛い痛い痛い痛い、遺体。助けて。
ねえ、私の事、気づいているのでしょう? なんで、無視するの?
そうして少女は、赤く染まった手を、助けを求めるように伸ばしてきた。
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