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「幸せそーな顔しちゃって。」
「覚醒の話知ってると余計にコエーな」
「ソレ禁句。」
黙々と皿に盛られた肉を食べていると
キールは私の口元に指を差す。
「あ……ごめんなさい、付いてました?」
ソースが口元に付いていたらしい。私はおしぼりですぐに拭く。
「広場の奥に中央図書館があるらしい。
そこでアイリスの歴史を探ろう」
「アイリスの……歴史ですか?」
「現状君達はアイリスに強い不信感を抱いている。
アイリスに在籍している間にはけして知る事のできない真実。それを調べてみよう」
窓から中央図書館が見える。
あそこに行けば私達の知らないアイリスを知る事ができるかもしれない。
「無駄足だったらどーすんの?それにアタシ図書館入ると頭痛くなるんだよね」
「なら先に宿に戻っていてくれ。俺達だけで行く」
「行くっきゃないんでしょ?いーよ。
アタシ頭痛いの風邪とかき氷で慣れてるし」
レオナは締めのデザートを食べ終えトイレに向かった。
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