ひとつの星

10/12
前へ
/699ページ
次へ
「――キールの言ってた事マジで真に受けんの?あんた」 「レオナ」 とっくに眠りについていたはずのレオナが頭をポリポリ掻きながら私の隣に立つ。 「アタシは信じないからね。いくら美形でも予言者ヅラしてちゃマジ信用無くす」 「信じる信じないも私達はアバンベリーについて調べなくちゃいけないの。 嫌ならアイリスに戻っても――」 べしっ デコピンさせられた。 「弱虫リリィちゃんに言われたくないし!あんたはなんでもかんでも信用しすぎ。 その内キールに襲われても知らないからね」 「キールはそんな人じゃない!レオナだって一緒にいて分かるでしょ!?」 困っている人を見捨てない優しい人。 それが私の第一印象だった。
/699ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加