ひとつの星

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「――不安感じない人間なんていないし」 この瞬間。レオナは16歳の女の子なんだと実感した。 強がっていても私達はまだ10代の女の子。保護者的役割のキールに頼りざるえないのが現状だ。 「……。」 「なーに見つめちゃってんの?アタシそんな気ないんだケド。」 「……。」 なおも私はレオナを見つめる。私もそんな気はないけれど レオナの長い睫毛や透き通った肌には見とれてしまう。 するとレオナは後ずさりして部屋の中に戻って行った。 (ち、違うのレオナっ!私そんな気ないからっ!) ああっ 私そろそろヤバイかも……。
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