2. あの時の真実(橘)

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ノートをまとめ終わったのは、夕日が生徒会室に差し込む頃だった。 片づけて部活に行こうと立ち上がった。 「まだいたの?」 扉から入ってきたのは、朝比奈だった。 よく見ると、部活の練習着だった。 「うん、今書き終わって。朝比奈部活は?」 「今休憩中。窓開いてるの見えたから。」 「そう。」 朝比奈は机の上に開いてあるノートを手に取った。 「やっぱり字綺麗だな。さすが書道部。」 「わ、私が書道部ってなんで知ってるの!?」 私はパニくってた。 こんなに朝比奈と話したことないし。 もちろん自分のことも話したこともない。 「・・・あの時書道室にいただろ?」 あの時・・・ 私の頭の中でフラッシュバックがおこった。 書道室・・・朝比奈・・・告白・・・ 「知ってたの!?」 「あぁ。」 朝比奈はほほ笑んだ。 夕日に照らされた髪が風でなびく。 その姿から目が離せなくて・・・ ピー グラウンドからホイッスルが聞こえた。 「練習戻る。お疲れ。」 朝比奈は机の上に1本のペットボトルを置くと、部活に戻っていった。 私は、高鳴る心臓を落ち着けるのに必死だった。 なんなの・・・一体なんなんなのよー!?
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