完璧男子に類いなし 1

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薄暗い地下室。 シャッター音が数回鳴った後に、 そいつは目を覚ました。 「起きたか、瀬戸」 瀬戸はゆっくりと目を開け、俺の顔を確認する。 「たち・・・ばな・・・・・・!?」 瀬戸が今の状況に驚く。 その瞬間も俺は、シャッターを切った。 「へへ、どうよ。いい気分だろ。全裸で足開いたまま拘束されて・・・・・・丸見えだぜ」 「や・・・!」 「恥ずかしいなら隠せば・・・あぁそうか。手も後ろで拘束されてんだっけ」 俺は卑しく笑いながら、シャッターを切り続ける。 瀬戸の顔がみるみるうちに赤くなっていった。 「やだ、やめろよ!何してんだよ!!」 「何って、お前のエロ画像を撮ってんだよ。完璧男子、瀬戸涼太クンの恥ずかしい姿をな」 「どうして・・・」 「どうして?画像に『見せる』以外の使い道があんのかよ」 瞬間、瀬戸の顔が青ざめていった。 「いや、嫌だ!離せ!橘!」 「うるせぇよ」 「っ!」 喧しい瀬戸の頬をおもいっきり叩いた。 そして、隠し持っていた瓶の中身を半分ほど、瀬戸の身体にぶちまけた。 「な・・・に、これ・・・」 「エロい薬。今からお前は、どんなAV女優よりも淫靡で卑猥になるんだ」 「そ、そんなの嫌だ!お願い、橘・・・橘!」 泣きながら懇願する橘。 その様子を見ながら、俺はゆっくりと下を脱いでいく。 出したモノを、唖然とする橘の目の前で数回しごいた。 固くなったことを確認して、瀬戸の頬をそれで叩く。 「わかる?瀬戸のそんな姿見ただけで、もう俺勃ってんの」 「・・・やめろ。気持ち悪い」 「やめねぇよ。こんなチャンス、二度とないんだ。それに――」 「ひっ」 「お前だって勃ってんじゃねぇかよ。即効性抜群だな、あの薬」 足で瀬戸のを刺激すると、面白いくらいに固くなっていた。 「これも撮っとくか。お前に惚れてる女どものオカズになるぜ」 「やっ、嫌だ、うっ、く」 蹴りたくても足が自由にならない。 しがみつきたくても、手が自由にならない。 今、瀬戸を支配しているのは、俺だ。
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