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「だったら、どうする?」
「.........妹を...行方不明の妹が建物に入り込んだりしてないか、探してほしいんです...。それと...」
「それと?」
男はルフに近づく。
「それと、何だい?」
ルフは覚悟を決めた。
「もし革命軍とか連合軍とかの戦いに関係してるなら、この村には一切かかわらないでほしい...です...。」
「そうか...」
男がもう1歩ルフへ近づこうとする。全身に悪寒が走り、思わずルフは後ろへ飛び身構える。
「ふっ、ふはははは!!!」
突然笑い出した男に驚く。
「驚かせてすまない。僕は革命軍じゃないよ。」
「妹さんが行方不明、と言ったね?」
「...はい。2ヵ月前に突然姿を消して...この辺りはあらかた探してのこるは...」
「あのこう...、建物ってわけか...」
「自分で行って確かめたりはしないのかい?」
「したいんですけどこの村とあの建物が関わることになるのはまずいと思うし...もし革命軍がいたらって考えるとちょっと...。」
「なるほど。結局君はそこまで妹が大切じゃないんだな。」
「はい?」
いまにも飛びかかりそうな勢いで男を睨みつける。
「だってそうだろう?誰にも見つからないように行けばいい話だしもし見つかったとしても村なんか知らないって言えば君だけが損を被るわけだ。つまり君は自分が殺されるかもしれないのが怖いってわけだ。」
「なっ?!違う!!怖くなんかないよ!!」
大声に人々が集まってくる。男は辺りを見渡し歩き出した。
「お、おい!どこ行くんだ!」
男は立ち止まり振り返る。
「一つ、忠告だよ。いつまでもいい子じゃこの世は行けていけないんだ。いいね?」
そう言って男はどこかへ消えた。
村中を走り回って探したが、男を見つけることは出来なかった。
「くそ...どこ行ったんだあの人...」
息を整えながら家に帰る。
ベッドに体を投げ出し、さっきの男の言葉を思い出す。
「..................はぁ」
体を起こし、馬小屋へ向かう。馬に跨り、小屋を出る。
「よし。行こうか!」
ルフは建物へと馬を走らせた。
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