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「あ、ありがとう」
僕はすたっと立ち上がると既に帰る準備を整え机にかかっていた鞄を背負い足早に出ようとする。
「待って!!ええっと.....。」
彼女は僕の名前がわからなかったのだろう。クラスが同じになった時から感じていたが彼女はかなりの天然らしい。にしても同じクラスになって半年も経つのに苗字さえ覚えてないなんて、なんて思いながら振り返った。
僕に申し訳なかったのか彼女はさらに顔を赤らめ俯きながらこう言った。
「ええっと...ス、スライム君...?」
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