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この時ほどしまった。と思ったことはない。自分のこの短い人生で感じたことと同じように感じてる人はいないかと、小説サイトにあげようと思っていた原稿をまさかクラスメイトに見られるなんて。
終わった...。と小さく声に出した。
「あ、あの!スマホ...勝手に見ちゃってごめんね...?悪気はなかったんだ...。アハハ...。」
「いや、大丈夫だよ。拾ってくれてありがとう」
精一杯の笑顔と虚勢でその場を乗り切ろうとしたがクラス1の天然さんには通用しなかった。
「いやけど...見られたくなかったものなんじゃないの?」
そうだよ見られたくなかったよ!とは思ったけど口には出さなかった。今大切なのはこの場をいち早く去る、それだけだと自分に言い聞かせた。
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