僕はスライム、スライムでいよう

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つまらない授業を終えあっという間に放課後になった。休み時間に彼女が話しかけてくるということもなく朝の騒動なんてみんな忘れてしまっていた。 【優等生】を求める先生を満足させるため僕はわからないところがあるふりをして職員室へ向かった。 先生との話を終えて、教室へ戻るとそこには彼女がいた。 「遅かったね!!スライム君!」 僕が怪訝な顔をすると慌てて近寄ってきて謝った。 「朝はごめんね...。私うっかりしちゃっててつい...。」 反省してるみたいだし僕もそこまで怒ってるわけでもないので許した。 「大丈夫だよ。気にしてない。」 「そっか!」 といって彼女は笑った。彼女はクラスの中でもかなり美人な方だ。特に笑った顔なんて僕が言うのも変だけどすごい可愛いと思う。ただ性格がこれだから持ててはいないみたいだ。
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