僕はスライム、スライムでいよう

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「うーーーーーーん。」 「...」 「難しくてわかんないや!」 彼女は人懐っこそうに笑った。 「価値とか...難しいことはわからないけど私はスライムの人生、興味あるよ!もちろん君の人生にも!」 「ぼ、僕の人生?!」 「なんで僕なんかの??」 「そりゃあそうでしょー!自分のことスライムだなんていう人の人生気にならないわけないじゃない!」 真剣にそういう彼女をみて今更ながら自分をスライムだなんて語っていた自分が恥ずかしくなった。 「それで?君はどんな人生を歩んできたの?」 僕はしぶしぶ、小中学校であった出来事やそれについてどう思ったのか彼女に教えた。 「そっか...。そんなことがあったんだ。」 「それで君は自分をさらけだせない、と。そういうこと?」 「そうだよ。求められてる以外の僕を出しちゃうと迷惑だからね...。」 夕焼けが彼女の顔を赤く染める。彼女の顔は真剣だった。 「迷惑かけると思うから...なの?」 「えッ?」 「君は...君は自分が傷つくのが怖いんじゃないの?」
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