恋のリードは譲れない

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ごめん、ユキちゃん!やっぱりダメ―!!! いつもの道で、僕はまた寝そべりタイムを決め込んでいた。 昨日の夜、ようやく感じた“手ごたえ”のことを考えていたら、どうしてもそれメルちゃんに伝えたくて伝えたくて仕方なくなった。 「また明日」 って約束してたユキちゃんを思うと、譲ってあげたいけど、僕ももうメルちゃんに会えなすぎて限界になってきた。 今日は、どうしてもメルちゃんに会いたい。 でも今日は、僕が仰向けになっても道で引きずられるのを耐えても、ユキちゃんは絶対に譲ってくれなかった。 「小太郎、お願い」 懇願するユキちゃんに、今日も僕が折れなくちゃいけないのか……と、しぶしぶ立ち上がろうとした時だった。 「長峰さん!!」 聞き覚えのある声に、僕のしっぽが勝手に踊りだした。
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