恋のリードは譲れない

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よし、こうなったら意地でも譲らないぞ。 ここに寝てやる!!! 僕がごろんっと横になると、ユキちゃんは必死にリードを引っ張った。 首どころか顔まで引っ張られて変な感じ。 でも負けないぞ。 これならどうだ! 仰向けになって僕が寝始めると、道行く人がクスクスと笑うのが聞こえた。 僕は知っている。 人間は 「恥ずかしい」 にとっても弱いんだ。 僕がこうすると、ユキちゃんは、“恥ずかしい”からきっと…… 「もう、小太郎!分かったから!こっちに行こう!」 ほらねっ。 わーーーーーい! やっとメルちゃんに会えるんだ。
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