アルバム

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交際中だった大好きな彼を交通事故で亡くした。 別に頭が良かったわけでも運動出来るわけでもなかった。 彼はただ私のそばにいてくれた。 学校でいじめにあっている事を言ったら、他校生にも関わらず学校に乗り込んでくれた。 欲しいものを言ったら一生懸命働いてプレゼントしてくれた。 名前を呼ぶと照れ臭そうにはにかむのが、可愛くて何度も名前を呼んでからかった。 でも、私の名前を呼ぶときは真っ赤な顔して私の目を真っ直ぐ見てくれた。 そんな彼を亡くして40年が過ぎた。 彼を轢いた運転手は捕まった。 飲酒運転だった。 私は今70歳。彼が忘れられなくてあれから誰とも付き合っていない。 彼との思い出は彼からのプレゼントと二人だけの秘密のアルバムだけ。 私が彼のもとへ行くときに持っていくのはこの二つと誰にもいえない彼との素敵な記憶だけ。 終わり
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