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エレナは隼人の舌を想像して、
自分の熱く熟した部分を指で撫で回した。
その時
「さて、
ここまでだ。
このまま、濡れたままで3時まで待ってな」
あっけなく隼人の愛撫が突然終わった。
「えっ…?」
エレナが寝室の時計を見ると、1時近くになっている。
「そんな…
3時まで待てないよ。
いかせて欲しい」
「ダメだ。
自分で触ったりいったりしたら、
今日はもうしないよ」
「…
分かった。
我慢する。
濡らしたまま
隼人を待つから早くきてね」
「3時になったら
また来るよ。
またね」
そう言って隼人はスマホから去っていった。
少しの間、
エレナは息が上がったまま、
全裸のままでベッドの上で横になっていたが、
暫くして、
ワンピースだけを纏い家事の続きを始めた。
しかし、頭の中は
隼人の言葉が頭を巡り、
掃除も洗濯も手に付かない。
3時までの2時間が、4時間にも5時間にも感じた。
そして、
3時丁度に隼人からLINEが届いた。
我慢したぶん、エレナの反応はいつも以上で、
隼人の舌と指であっという間にいかされた。
そのあと、隼人は仕事で外出したが、客先との打ち合わせが終わった4時過ぎにまた連絡をくれた。
エレナは
隼人のものを
自分の中には受け入れて、
激しいキスを交わしながら、
強く抱き合って
お互いに、一緒に達した。
自らの中で。
結局、
一日中、隼人の言葉に弄ばれ続けたのだ。
「ねぇ 隼人さん。
もし会えたら、
お互い、
こんなに激しく抱き合えるのかな?」
「少なくとも、
俺はエレナの事を
思い切り抱きしめるよ」
「うん。
ありがとう。
身体だけじゃなくて、
心も委ねちゃいそう」
「軽い気持ちじゃなくて…。
もし、俺で良ければ、
俺は、エレナの心を受け止めるよ」
この時の隼人の言葉に、
なぜか真の強さを感じて
涙が出そうになった。
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