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翌朝、いつもよりゆっくり起きた隼人は
そのまま室内の温泉に直行した。
バスルームから那須連山を眺めながらじっくり汗をかいた後、
本館のレストランで洋朝食をオーダーした。
2杯めのコーヒーを飲み干して部屋に戻った。
ベッドに横になり目を閉じて、
ターニングポイントか。
この先俺の行き先は何処なのか…
改めて熟考した。
考えたところで答えは出てこない。
もやのかかった灯りが薄っすら見えるだけだ。
眼が覚めると10時前になっていた。
また、来よう。
そう決意をして荷造りをして部屋を出た。
駐車場から車を走らせて、
最初の細い通りを左折する。
そのまましばらく走れば主要道に出る。
その時、
左に気になる気の看板が見え、ブレーキを踏んだ。
ハザードライトを点けて外に出て看板の所まで歩いた。
売地、460坪、230万円
それを見た隼人は、
先ほどのもやが少し消え
灯りが鮮明になった気がした。
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