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そのメールを読んで
隼人は胸が裂けるような悲しい気持ちになった。
エレナが、これが最後にしたいと言った言葉に対してなのか、
この2年半、辛い思いをさせてしまった自分の過ちに対してなのか、
若しくは両方なのか分からなかったが、
兎に角、
今更ながらだが深い後悔の気持ちだけが残った。
ただ、このまま何の返信もしないまま終わりにする訳にもいかなかったし、
エレナのメールには、
さようなら…
の一言が無かったことに少しの希望を持った。
少なからず、
何らかの返事を待っているような気になった。
しかし、
どんな言葉を返せば良いのか、
見当がつかずに、エレナのメールを何度も読み返すだけで、
結局その晩、
返信する事はやめた。
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