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ガキの頃から弁護士に憧れててよ。
親に仕送りもらいながら、いっちょ前に大学生やってたよ。
その日も朝起きて…そう。普段通りの、何の変わりもないおんなじ朝が来たと思ってた。
春先の、まだまだ寒い日だったっけ。
目を覚ました俺は布団の中で、やけに自分の体が縮こまってるような、なんだか妙な感じがしたんだ。
それからうまく言えないけどよ。
あくびしようとしたら上と下の唇が粘ついてなかなか離れないのよ。
そんなことってないだろ?
おかしいと思って慌てて飛び起きた。
世界がまるで違ってたね。
てんで寸法が狂っちゃってんだ。
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