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第3章 20170403
眩しい日差しが部屋に入り込み、目が覚める。
食卓へ行き、用意されていた朝食を食べる。
部屋には誰もいない。
食べている朝食も、いつも以上に味気ない。
廊下から足音が聞こえる。
足音が近くで止まり、部屋の戸が開く。
「翔、おはよう。」
隣の部屋からやって来た祖父が、笑顔で翔に声をかける。
「あ、おはよう。」
味気ない食事を頬張りながら、翔はそっけなく挨拶を返した。
「朝ごはんはどうだ、美味しいか。」
「ああ、うん、おいしい。」
「そうか、よかった。じゃあ、みんなを頼んだぞ。」
祖父はそう言い、戸を閉め、隣の部屋へと戻っていった。
ああ、お腹いっぱい。
・
・
・
(あれ?さっきじいちゃんが着ていた服、どこかで…?)
思い出そうとするも、出てこない。
(あれ、なんだったっけな。)
思い出そうとするも、出てこない。
妙に気になったので、翔は椅子から立ち上がり、部屋の戸を開け、隣の部屋へ向かう。
長い廊下を歩く。
廊下が、いつもよりずっと長く感じる。
翔は隣の部屋の戸を、
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